「作りがしっかりしていて、大掛かりなメンテナンスがいらない、古くなっても良さがでてくるような家。」「快適な空間でのんびりくつろいだり、子どもと遊んだりしたい。」「好きなインテリアや雑貨などに囲まれて、楽しく料理や家事をし、家族や時には友達と食事やお茶、お酒を楽しみたい。」クライアントの要望は自分たちの夫婦の素肌感覚に合ったこだわりの住まいを実現したいというものでした。
途中二人目のお子さんの出産もあり、設計スタートから完成まで一年半という長い時間を要しました。建物はそんなご要望を片流れのシンプルな箱として提案しました。
1階、2階とも動線を回遊できるようにして、生活の様々な場面に対応出来るようにしています。外壁は左官材の掻き落とし仕上げ、内部はしっくい塗り、無垢材のフローリングに自然系塗装とし、現場で数多くのサンプルを作り決定していきました。この住宅はクライアント、設計者、スタジオが一体となり作り上げていった作品です。
【撮影】古川 誠
【建築家】山根秀明
(島根)