奥に長い敷地に建っていた家屋は、増築によって昼間でも家の中心部が暗く、また老朽化によりさまざまな不便が生じていました。
4世代が暮らすこの家の建替えにあたっては「明るくて暖かい家」がコンセプトとなります。
街並みに合わせた穏やかな外観にありながらも、リビングと祖母の部屋をつなぐ大きなバルコニーには、夏の日差しは遮るが冬の日差しは取り込むよう緻密に計算された軒があります。
「家族の真ん中で祖母が穏やかに暮らせるように」とのお施主様の優しい心遣いが、この家の明るさにつながります。
【撮影】野津研一
【建築家】大瀧珠乃
(岡山)